「赤ちゃんのミルクは何mL飲ませればいいの?」
「月齢が進んだら、ミルクの量を増やしたほうがいい?」
「ほかの赤ちゃんと比べて、うちの子は飲む量が少ない気がする……」
赤ちゃんが生まれると、ミルクの量について悩むママやパパも多いのではないでしょうか?👶
赤ちゃんに必要なミルクの量は、月齢や体重、成長のペースによって変わります。また、一度にたくさん飲める赤ちゃんもいれば、少量ずつ飲む赤ちゃんもいます。
この記事では、9年目助産師の視点から、新生児期から1歳ごろまでのミルク量の目安や、ミルクが足りているかを確認するポイントについて解説します🍼
※この記事で紹介する量は、育児用ミルクを中心に考えた一般的な目安です。赤ちゃんの体重や健康状態、母乳を飲んでいる量などによって必要量は異なります。産院や医師から個別に指示を受けている場合は、その指示を優先してください。
🍼 新生児のミルク量|生後0〜1週間
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ一度にたくさんのミルクを飲めません。
入院中は、赤ちゃんの日齢や体重、哺乳力などを確認しながら、少しずつミルクの量を増やしていきます。
産院での授乳指導では、1日8回、約3時間ごとの授乳を想定して、日齢×10mL程度をひとつの目安にすることがあります。
例えば、次のようなイメージです。
- 生後1日目:1回約10mL
- 生後2日目:1回約20mL
- 生後3日目:1回約30mL
- 生後4日目:1回約40mL
- 生後5日目:1回約50mL
- 生後6日目以降:1回約60mLを目安に、赤ちゃんの状態に応じて調整
ただし、これはすべての赤ちゃんに当てはまる決まった量ではありません。
出生体重や現在の体重、哺乳力、体調などによって、必要な量は変わります。
例えば、1回60mL程度まで増えたあと、しばらく量を維持しながら様子を見ることもあります。
大切なのは、日齢だけで機械的に量を増やすのではなく、赤ちゃんの状態を見ながら調整することです。
🌱 生後1〜2週間のミルク量
退院後から生後2週間ごろまでは、1回60〜80mL程度がひとつの目安になります。
ただし、赤ちゃんの体重や飲む力によっては、これより少ない量から始めたり、様子を見ながら増やしたりすることもあります。
例えば、出生体重が小さめの赤ちゃんや、一度にたくさん飲むことが難しい赤ちゃんの場合、1回の量を少なめにして、授乳間隔を短くするよう指導されることもあります。
そのため、ほかの赤ちゃんが80mL飲んでいるからといって、必ず同じ量を飲ませなければいけないわけではありません。
赤ちゃんの体重増加や哺乳力を確認しながら、その子に合った授乳方法を見つけていきましょう😊
🌼 生後2週間〜1か月のミルク量
生後2週間を過ぎ、1か月健診が近づいてくると、少しずつ飲める量が増えていく赤ちゃんもいます。
この時期は、1回80mL程度をひとつの目安として、赤ちゃんによっては100mL程度飲むこともあります。
ただし、100mL飲めることが正解というわけではありません。
一度に飲める量には個人差があり、80mL程度で満足する赤ちゃんもいます。
また、毎回同じ量を飲むとは限りません。よく飲むときもあれば、いつもより少ないときもあります。
赤ちゃんの機嫌やおしっこの回数、体重の増え方なども含めて確認していきましょう。
💡 1か月健診では体重の増え方も確認しよう
生後1か月ごろは、ミルクをどのくらい飲んでいるかだけでなく、体重が順調に増えているかも大切です。
健診では、体重の増加や赤ちゃんの様子を確認しながら、授乳について相談できます。
「ミルクをどのくらい増やせばいい?」
「授乳間隔はこれで大丈夫?」
「飲む量が少ない気がする……」
気になることがあれば、遠慮せずに相談してくださいね👩⚕️
🍼 生後1〜2か月のミルク量
生後1か月を過ぎると、赤ちゃんが一度に飲める量が増え、授乳回数が少しずつ変化していきます。
育児用ミルクのメーカーが示す調乳量の目安では、生後1〜2か月ごろに1回120〜160mL程度、1日6回程度を例としているものがあります。
ただし、これは製品の標準的な目安であり、すべての赤ちゃんがこの量を飲む必要があるわけではありません。
生後1か月を過ぎたばかりの赤ちゃんと、生後2か月に近い赤ちゃんでも、飲む量には違いがあります。
月齢だけでなく、体重や成長の様子を見ながら調整しましょう。
また、母乳とミルクを併用している場合は、母乳を飲んだ量によって必要なミルク量も変わります。
メーカーの目安は、使用しているミルクのパッケージも確認してくださいね。
🌷 生後2〜3か月のミルク量
生後2〜3か月ごろになると、赤ちゃんの飲む量や授乳のリズムが変化してきます。
メーカーの調乳量の目安では、1回120〜160mL程度、1日6回程度としているものがあります。
一方で、赤ちゃんによっては1回に飲む量が多かったり、少なかったりすることもあります。
この時期は、毎回きっちり同じ量を飲ませることにこだわりすぎず、赤ちゃんの様子を確認することが大切です。
ミルクを残したからといって、無理に飲み切らせる必要はありません。
反対に、いつもより明らかに飲む量が減った状態が続く場合や、元気がない場合などは、医療機関に相談しましょう。
🌼 生後3〜5か月のミルク量
生後3〜5か月ごろになると、1回に飲める量がさらに増えてくる赤ちゃんもいます。
メーカーの調乳量の目安では、1回200mL程度、1日5回程度としているものがあります。
ただし、200mLを必ず飲み切らなければいけないという意味ではありません。
赤ちゃんの体重や食欲、成長の様子によって、必要な量は異なります。
ミルクを飲み終わっても毎回強く欲しがる場合や、反対に飲み残しが多い場合は、1回量や授乳の進め方について相談してみましょう。
🥣 生後5〜6か月のミルク量|離乳食が始まる時期
生後5〜6か月ごろは、赤ちゃんの様子を見ながら離乳食を始める時期です。
離乳食が始まっても、すぐにミルクが不要になるわけではありません。
この時期は、まだ母乳や育児用ミルクから栄養をとることが大切です。
メーカーの調乳量の目安では、1回200mL程度、1日5回程度を例としているものもありますが、離乳食の進み具合や赤ちゃんの飲み方によって調整します。
離乳食を始めたばかりのころは、食べる量も少しずつ増えていきます。
食べた量だけを見て、急にミルクを減らす必要はありません。
赤ちゃんの食欲や成長を見ながら、無理なく進めていきましょう🍚
🍴 生後7〜8か月のミルク量
生後7〜8か月ごろは、離乳食が1日2回になる時期です。
少しずつ食べられる食材や量が増えていきますが、まだ母乳や育児用ミルクも大切な栄養源です。
ミルクの量は、離乳食をどのくらい食べているか、赤ちゃんの成長が順調かなどを確認しながら調整します。
メーカーの調乳量の目安では、1回200mL程度を例としているものもありますが、離乳食後に飲む量は赤ちゃんによって異なります。
離乳食をしっかり食べたあとにミルクをあまり飲まないこともあれば、いつもどおり飲むこともあります。
無理に決まった量を飲ませるのではなく、食事とミルクの両方から必要な栄養がとれているかを考えましょう。
🍚 生後9〜11か月のミルク量
生後9〜11か月ごろは、離乳食が1日3回になる時期です。
食事からとれる栄養が増えていきますが、まだミルクも必要です。
ミルクの量は、離乳食の量や内容、赤ちゃんの成長に合わせて調整していきます。
メーカーによっては、1回200mL程度を調乳量の目安としているものもありますが、食後に毎回200mL飲む必要があるという意味ではありません。
離乳食のあとに飲む量が減ってきても、食事を十分に食べられていて、体重も順調に増えているかなどを確認することが大切です。
食事量が少ない、体重が増えない、ミルクを急に飲まなくなったなど、気になることがあれば健診や医療機関で相談しましょう。
🎂 1歳ごろのミルクはどうする?
1歳ごろになると、離乳食が進み、食事からとれる栄養が増えてきます。
ただし、1歳になったからといって、すべての赤ちゃんが一律にミルクをやめられるわけではありません。
離乳食の進み具合や食事の内容、成長の様子を見ながら、必要に応じて授乳を続けます。
また、育児用ミルクとフォローアップミルクは、目的が異なります。
フォローアップミルクは、離乳食などで不足しがちな栄養を補う目的で使われるものです。すべての赤ちゃんに必要なものではなく、育児用ミルクの代わりとして安易に切り替えるものでもありません。
どのミルクを使うか迷ったときは、商品の対象月齢や使用方法を確認し、必要に応じて医師や管理栄養士などに相談しましょう。
👩⚕️ 助産師から伝えたい!ミルクは1回量だけで判断しないで
ここまで月齢別のミルク量を紹介しましたが、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
それは、1回に飲む量だけでなく、1日のトータル量や体重の増え方も大切だということです。
例えば、一度にたくさん飲めない赤ちゃんの場合、1回の量を少なめにして、授乳間隔を短くするよう指導されることがあります。
反対に、1回にしっかり飲める赤ちゃんもいます。
赤ちゃんによって飲み方は違うため、1回量だけを見て「足りていない」「飲ませすぎ」と判断することはできません。
ミルクが足りているかを考えるときは、次のポイントを確認してみましょう。
- 🍼 1日のトータル量: どのくらい飲めているか
- ⚖️ 体重の増え方: 成長曲線に沿って順調に増えているか
- 🚼 おしっこの様子: 回数や量が普段と比べて極端に減っていないか
- 😊 赤ちゃんの様子: 元気があり、普段どおりに過ごせているか
特に、体重の増え方は大切な判断材料になります。
ただし、飲む量が急に減った、おしっこが明らかに少ない、ぐったりしているなど、普段と違う様子がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
月齢別の目安は参考にしつつ、赤ちゃん一人ひとりの成長に合わせて考えていきましょう😊
🍼 ミルクの種類にも気をつけよう!
育児用ミルクには、新生児期から使用できる乳児用調製粉乳のほか、用途や対象月齢が異なる製品があります。
乳児用ミルク(育児用ミルク)
母乳の代わりとして、赤ちゃんの成長に必要な栄養を補うためのミルクです。
母乳とミルクを併用している場合や、ミルクを中心に育てている場合などに使用します。
フォローアップミルク
離乳食が進んだ時期に、不足しがちな栄養を補う目的で作られたミルクです。
ただし、離乳食が順調に進んでいる赤ちゃんに必ず必要というわけではありません。
また、フォローアップミルクは乳児用ミルクと栄養設計や用途が異なります。対象月齢や使用方法は、必ず商品の表示を確認しましょう。
月齢に合ったミルクを選び、パッケージに記載された調乳方法を守ることも大切です。
🌷 まとめ|赤ちゃんに合ったミルク量を見つけよう
赤ちゃんのミルク量は、月齢や体重、成長のペースによって変わります。
この記事で紹介した量はあくまで目安であり、すべての赤ちゃんに当てはまるわけではありません。
特に新生児期は、日齢や体重、哺乳力などによって必要な量が変わります。産院で指導を受けている場合は、その内容に沿って授乳しましょう。
また、月齢が進んでも、1回量だけで判断するのではなく、1日のトータル量や体重の増え方、赤ちゃんの様子を確認することが大切です。
「どのくらい飲ませればいいかわからない」「ミルクが足りているか不安」と感じたときは、ひとりで悩まず、出産した産院や小児科、地域の保健師などに相談してくださいね。
赤ちゃんのペースを大切にしながら、無理のない授乳を続けていきましょう🍼💕


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