「赤ちゃんを産んだら、あとはゆっくり休めるのかな?」
「出産後の入院中って、何をするんだろう?」
初めて出産する方にとっては、赤ちゃんが生まれた後の入院生活も分からないことが多いですよね。
実は、出産後の入院中は、ママの身体の回復を確認しながら、授乳や赤ちゃんのお世話について少しずつ練習していく大切な期間です。
今回は助産師として病院で働く私が、出産後の入院期間や、入院中にどんなことをするのかを分かりやすく解説します。
🌿出産後の入院は何日くらい?
入院日数は、分娩方法や施設によって異なります。
一般的に、経腟分娩の場合は出産後4〜6日程度、帝王切開の場合は1週間前後の入院となることが多いです。
ただし、病院によって入院日数やスケジュールは異なります。
また、ママや赤ちゃんの体調によっては予定より長く入院することもあります。
「〇日で必ず退院!」と決まっているわけではなく、ママと赤ちゃんが退院できる状態になっているかを確認しながら退院の日を迎えます。
出産したら、ずっと休んでいるわけではありません
「出産直後は、とにかく寝て休むのかな?」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん、出産後の身体を休めることはとても大切です。
一方で、入院中には少しずつ赤ちゃんとの生活に向けた準備も始まります。
例えば、
- 授乳
- ミルクの作り方
- 抱っこの仕方
- おむつ交換
- 沐浴
- 赤ちゃんの着替え
- 退院後の生活についての説明
などを行います。
最初から全部できる必要はありません。
入院中に助産師や看護師と一緒に練習しながら、少しずつ慣れていけば大丈夫です😊
出産当日は何をする?
出産当日は、ママの身体の状態を確認することが中心になります。
出産後は、出血量や子宮の収縮、血圧・脈拍・体温などを確認しながら、身体が順調に回復しているかを観察します。
また、会陰切開や会陰裂傷などがある場合は、傷の状態も確認します。
赤ちゃんについても、呼吸や体温、全身状態などを確認しながら、問題がないか観察します。
ママと赤ちゃんの状態が落ち着いていれば、授乳を始めることもあります。
出産直後は、ママにとっても赤ちゃんにとっても大きな変化の時間。
まずは身体を休めることを優先しながら、少しずつ赤ちゃんとの時間を過ごしていきます。
出産後1日目はどんなことをする?
出産翌日からは、少しずつ「産後の生活」が始まっていきます。
ママは、
- 子宮の戻り具合
- 悪露の量や状態
- 会陰部の傷や痛み
- 血圧・脈拍・体温
- 排尿・排便
- 乳房や授乳の状態
などを確認していきます。
赤ちゃんについても、
- 体温
- 呼吸
- 体重
- 哺乳状況
- 黄疸の状態
- 排尿・排便
などを確認します。
そして、授乳も少しずつ本格的になっていきます。
「授乳ってこんなに難しいの!?」
と感じるママも少なくありません。
赤ちゃんもママも初めてのことなので、最初から上手にできなくて当然です。
助産師が抱き方や授乳姿勢、赤ちゃんのくわえ方などを一緒に確認していきます。
👶🏻入院中は赤ちゃんのお世話も練習します
入院中は、退院後に困らないように赤ちゃんのお世話についても練習していきます。
例えば、
おむつ交換
新生児はおしっこやうんちの回数も多いため、おむつ交換は退院後すぐに必要になります。
入院中に何度か経験しておくと安心です。
授乳
母乳の場合は、赤ちゃんの抱き方や授乳姿勢、吸着の仕方などを確認します。
ミルクを使う場合は、ミルクの作り方や授乳量などについて説明を受けます。
母乳とミルクのどちらを選ぶか、混合にするかなども、ママと赤ちゃんの状況に合わせて考えていきます。
沐浴
退院後の沐浴に向けて、赤ちゃんの身体の洗い方や抱き方などを練習します。
病院によっては、助産師が実際に沐浴を行うところを見学したり、ママ自身が練習したりします。
抱っこや着替え
首のすわっていない赤ちゃんを抱っこするのは、最初は少し怖いですよね。
入院中に抱っこや着替えを経験しておくと、退院後の安心につながります。
🤱🏻入院中には「ママの身体の回復」もしっかり見ています
赤ちゃんのお世話に目が向きやすい時期ですが、入院中はママの身体の回復もとても大切です。
出産後は、
「子宮が元の状態に戻っているか」
「悪露が順調に減っているか」
「傷の痛みや腫れはどうか」
「出血が多くないか」
などを確認していきます。
また、排尿できているか、便秘がないか、食事や睡眠がとれているかなども確認します。
産後は身体だけでなく、気持ちの面でも大きな変化が起こりやすい時期。
眠れているか、困っていることはないか、不安なことはないかなどを助産師が聞くこともあります。
退院に向けて、少しずつ準備していきます
入院後半になると、退院後の生活をイメージした説明や練習が増えてきます。
例えば、
- 授乳について
- ミルクについて
- 沐浴
- おむつ交換
- 赤ちゃんの体温管理
- 産後の身体の変化
- 悪露について
- 産後の生活
- 受診が必要な症状
- 赤ちゃんの受診の目安
- 1か月健診について
などです。
「退院したら、全部自分でやらないといけないの?」
と不安になるかもしれません。
でも、入院中にすべて完璧にできるようになる必要はありません。
分からないことや不安なことは、退院する前に助産師にどんどん聞いて大丈夫です。
助産師として伝えたいこと
産後の入院生活で、私がぜひ覚えておいてほしいと思うのは、
「分からないことは、遠慮せず聞いていい」
ということです。
授乳がうまくいかない。
赤ちゃんが泣き止まない。
傷が痛い。
トイレに行くのが怖い。
夜眠れない。
退院後の生活が不安。
そんなことも、全部相談して大丈夫です。
助産師は、赤ちゃんのお世話だけではなく、ママが安心して退院できるようにサポートすることも大切な仕事です。
そして、入院中に「こんなこと聞いていいのかな?」と思うことほど、実はよくある質問だったりします。
遠慮せずに頼ってくださいね🍀
まとめ
出産後の入院生活では、ママの身体の回復を確認しながら、赤ちゃんとの生活に向けて少しずつ準備をしていきます。
入院中に行うことは、
- ママの身体の回復を確認する
- 赤ちゃんの健康状態を確認する
- 授乳を練習する
- おむつ交換や抱っこを練習する
- 沐浴について学ぶ
- 退院後の生活について説明を受ける
など、意外とたくさんあります。
でも、入院中にすべて完璧にできるようになる必要はありません。
分からないことは助産師に聞きながら、少しずつ赤ちゃんとの生活に慣れていけば大丈夫です。
次回は、さらに具体的に、
「出産後1日目は何をする?」
について、ママの身体と赤ちゃんの様子を中心に詳しく解説します。
あわせて読みたい📖
出産直後から退院までの流れを、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ👇
🔗 赤ちゃんが生まれた後、ママと赤ちゃんに何をする?出産直後の流れを助産師が解説
出産直後は、赤ちゃんのお世話だけでなく、ママの出血や子宮の戻り、産後の身体の状態なども確認します。出産後すぐに行われていることを、助産師目線で詳しく解説しています。
🔗 分娩第1期・第2期・第3期・第4期とは?お産の流れを助産師が解説
「そもそも出産ってどんな流れ?」という方はこちらも。お産の始まりから、赤ちゃんが生まれた後までの4つのステージについて解説しています。
退院後に必要になる赤ちゃんのお風呂。入院中に沐浴について教えてもらうことも多いため、あわせてチェックしてみてください。
🌸 産後の入院生活シリーズ
出産後の入院生活について、助産師が順番に解説しています。
🔗 ① 出産後の入院生活ってどんな感じ?入院日数やスケジュールを助産師が解説
🔗 ② 出産後1日目は何をする?ママの体と赤ちゃんの様子を助産師が解説
🔗 ③ 産後の授乳はいつから?授乳回数や母乳が出るまでを助産師が解説
🔗 ④ 産後の「悪露」って何?量・色・期間と受診の目安を助産師が解説
🔗 ⑤ 産後の入院中、赤ちゃんには何をする?検査・沐浴・体重測定を助産師が解説
🔗 ⑥ 母子同室ってどんな感じ?メリット・大変なことを助産師が解説


コメント