出産後1日目は何をする?ママの体と赤ちゃんの様子を助産師が解説🤱🏻

妊娠・出産

「赤ちゃんが生まれた日は何となく想像できるけど、次の日って何をするの?」

「産後1日目って、もう赤ちゃんのお世話が始まるの?」

初めての出産では、出産後の入院生活は分からないことだらけですよね。

実は出産翌日は、ママの身体の回復を確認しながら、赤ちゃんのお世話や授乳を少しずつ始めていく大切な1日です。

今回は助産師として、産後1日目にママと赤ちゃんにどんなことが行われるのかを分かりやすく解説します。

※入院中のスケジュールや検査内容は、分娩方法や施設、ママと赤ちゃんの状態によって異なります。

出産後1日目は「ママの回復」と「赤ちゃんの観察」

出産翌日は、大きく分けると

  • ママの身体が順調に回復しているか
  • 赤ちゃんが元気に過ごしているか
  • 授乳ができているか
  • 退院後の生活に向けた準備ができているか

を確認していきます。

赤ちゃんのお世話に意識が向きやすいですが、ママの身体もまだまだ出産直後

助産師はママと赤ちゃんの両方を見ながら、その日のケアを考えていきます。

🤱🏻ママには何をする?

バイタルサインを確認

まずは、ママの身体の状態を確認します。

体温・血圧・脈拍などを測定し、体調に変化がないかを確認します。

産後は出血や感染症などに注意が必要なため、体調に異変がないかを観察することが大切です。

「何となく体調が悪い」「いつもと違う感じがする」など、ちょっとしたことでも遠慮せず伝えてくださいね。

子宮の戻りを確認

出産後は、大きくなっていた子宮が少しずつ元の大きさに戻っていきます。

これを子宮復古といいます。

助産師がお腹に触れて、

「子宮がしっかり収縮しているか」

「子宮の位置や硬さはどうか」

などを確認します。

出産後は子宮が「きゅーっ」と収縮することで出血を抑える働きがあります。

授乳中にお腹が痛くなることがありますが、これは赤ちゃんが母乳を吸う刺激によって子宮が収縮するためです。

悪露を確認

産後には、子宮から血液などが混ざった分泌物が出ます。

これを**悪露(おろ)**といいます。

産後1日目はまだ赤色の悪露が中心ですが、量や状態には個人差があります。

助産師は、出血量が多すぎないか、悪露の状態に変化がないかなどを確認します。

「悪露ってどのくらい続くの?」

「この色は大丈夫?」

など、気になる方も多いと思います。

悪露については、このシリーズの④で詳しく解説しますね。

会陰部の傷や痛みを確認

会陰切開や会陰裂傷があった場合は、傷の状態や痛みについても確認します。

座ると痛い、歩くと痛い、トイレが怖い……。

産後はこうした悩みも珍しくありません。

痛みを我慢しすぎず、

「座るのがつらい」

「排尿するときに痛い」

「傷がズキズキする」

など、具体的に伝えてください。

痛み止めを使用できる場合もあります。

排尿・排便について確認

出産後は、排尿できているかも大切なチェックポイントです。

会陰部の腫れや痛みなどで、排尿しづらくなることがあります。

また、出産後は便秘になりやすいこともあります。

「トイレのことまで聞かれるの?」

と思うかもしれませんが、これは産後の身体の回復を見るうえで大切なこと。

恥ずかしがらずに相談してくださいね。

👶🏻赤ちゃんには何をする?

もちろん赤ちゃんも、元気に過ごせているかを確認します。

体温や呼吸などを確認

赤ちゃんの体温や呼吸、全身状態などを確認します。

新生児は体温調節がまだ未熟なので、体温が適切に保たれているかも大切です。

また、呼吸状態や皮膚の色なども観察します。

授乳状況を確認

産後1日目は、授乳についても一緒に確認していきます。

赤ちゃんがしっかり吸えているか、授乳回数はどうか、ママの乳房や乳頭に痛みはないかなどを見ていきます。

ここで、

「赤ちゃんがうまく吸ってくれない」

「授乳すると乳首が痛い」

「母乳が出ているのか分からない」

などの悩みが出てくることも。

でも、産後1日目から完璧に授乳できなくても大丈夫です。

ママも赤ちゃんも、まだ練習中。

助産師と一緒に授乳の姿勢や赤ちゃんのくわえ方などを確認していきます。

おしっこ・うんちを確認

新生児は、おしっこやうんちをしているかも大切な観察ポイントです。

授乳状況とあわせて、排泄ができているかを確認します。

おむつ交換をしながら、赤ちゃんの様子を観察していきます。

黄疸の状態を確認

生まれたばかりの赤ちゃんは、数日すると皮膚や白目が黄色っぽくなることがあります。

これが新生児黄疸です。

多くの場合は生理的なものですが、程度によっては検査や治療が必要になることがあります。

そのため、入院中は赤ちゃんの皮膚の色なども確認していきます。

産後1日目から赤ちゃんのお世話が始まる?

ここは「思っていたより大変!」と感じるママも多いところです😂

出産翌日から、

  • 授乳
  • おむつ交換
  • 抱っこ
  • 寝かしつけ
  • 赤ちゃんの着替え

など、少しずつ赤ちゃんのお世話が始まります。

ただし、ママの体調や赤ちゃんの状態によって進み方は違います。

出産で体力をかなり使っているので、

「赤ちゃんのお世話をしなきゃ!」

と頑張りすぎなくても大丈夫。

助産師に預けたり、手伝ってもらったりしながら休むことも大切です。

「こんなこと聞いていい?」も全部聞いてOK

産後1日目は、初めて経験することがたくさんあります。

例えば、

「授乳って何時間おき?」

「赤ちゃんがずっと寝てるけど大丈夫?」

「おむつ交換ってこれで合ってる?」

「傷が痛いんだけど……」

「トイレに行くのが怖い」

「夜、赤ちゃんが泣いたらどうしたらいい?」

など。

どれも助産師に聞いて大丈夫です。

むしろ、入院中だからこそ、分からないことを聞いて練習できるチャンスです。

退院してから「どうしよう……」となる前に、気になることはどんどん聞いておきましょう。

助産師が産後1日目に大切にしていること

産後1日目は、ママも赤ちゃんもまだまだ「新しい生活を始めたばかり」です。

だからこそ、

「ちゃんとできているか」より「困っていることがないか」

を大切にしています。

授乳がうまくいかなくてもいい。

赤ちゃんのお世話に慣れていなくてもいい。

身体が痛くてもいい。

眠れなくてもいい。

「これって普通なのかな?」と思ったら、ぜひ助産師に相談してください。

入院中は、助産師をどんどん頼って大丈夫です😊

まとめ

出産後1日目は、ママと赤ちゃんの状態を確認しながら、少しずつ赤ちゃんとの生活を始めていく時期です。

ママは、

  • バイタルサイン
  • 子宮の戻り
  • 悪露
  • 会陰部の傷や痛み
  • 排尿・排便

などを確認します。

赤ちゃんは、

  • 体温や呼吸
  • 授乳状況
  • おしっこ・うんち
  • 黄疸
  • 全身状態

などを観察していきます。

そして何より大切なのは、ママも赤ちゃんも、まだ練習中だということ。

分からないことや不安なことは、遠慮せず助産師に相談してくださいね。

次回は、産後の入院生活で多くのママが気になる、

「授乳はいつから?母乳はいつ出る?授乳って何回するの?」

について詳しく解説します。

🌸 産後の入院生活シリーズ

出産後の入院生活ってどんな感じ?入院日数やスケジュールを助産師が解説

② 出産後1日目は何をする?ママの体と赤ちゃんの様子を助産師が解説

産後の授乳はいつから?授乳回数や母乳が出るまでを助産師が解説

産後の「悪露」って何?量・色・期間と受診の目安を助産師が解説

産後の入院中、赤ちゃんには何をする?検査・沐浴・体重測定を助産師が解説

母子同室ってどんな感じ?メリット・大変なことを助産師が解説

退院前に何をする?産後の診察・赤ちゃんの診察・退院指導を助産師が解説

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