助産師として働いていると、
「妊娠したら2人分食べないといけないんですよね?」
「赤ちゃんのためにたくさん食べた方がいいですか?」
という質問をいただくことがあります。
赤ちゃんがお腹の中で育つためにはエネルギーが必要ですが、実は「2人分食べる」というわけではありません。
今回は、妊娠中に必要な摂取カロリーについて分かりやすくご紹介します。
妊娠中は本当に2人分食べる必要がある?
結論からいうと、2人分食べる必要はありません。
妊娠中は赤ちゃんの成長や胎盤・羊水などのためにエネルギーが必要になりますが、必要なカロリーは妊娠時期によって異なります。
妊娠中に追加で必要なエネルギー量
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、妊娠中に追加で必要なエネルギー量の目安が示されています。
- 妊娠初期:+50kcal/日
- 妊娠中期:+250kcal/日
- 妊娠後期:+450kcal/日
これはあくまで目安であり、妊娠前の体格や活動量によって必要なエネルギー量は変わります。
+250kcal・+450kcalってどれくらい?
数字だけではイメージしにくいですよね。
例えば、
- おにぎり約半分〜1個
- 食パン1枚+ヨーグルト
- バナナ1本+牛乳
程度のエネルギー量です。
「2人分食べる」というよりも、少し栄養のあるものを追加するイメージです。
増やしたいのは「量」より「質」
妊娠中は、お菓子やジュースでカロリーを増やすのではなく、
- たんぱく質
- 鉄
- カルシウム
- 葉酸
- DHA・EPA
などの栄養素を意識しながら食事を選ぶことが大切です。
赤ちゃんの成長に必要な栄養を、バランスよく取り入れることを心がけましょう。
体重管理も大切
妊娠中は体重が増えすぎても、増えなさすぎてもリスクがあります。
以前ご紹介したように、現在は妊娠前のBMIに応じた体重増加の目安を参考に、一人ひとりに合わせた管理が推奨されています。
食事量だけでなく、体重の増え方も妊婦健診で確認しながら調整していきましょう。
まとめ
妊娠中は「2人分食べる」のではなく、妊娠時期に応じて必要なエネルギーを少し追加することが大切です。
また、カロリーだけでなく、栄養バランスを意識することも重要です。
無理な食事制限や食べ過ぎは避け、赤ちゃんとママの健康を考えた食生活を心がけていきましょう。
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次回予告
「妊娠中に不足しやすいビタミンDとは?役割や多く含む食材を助産師が解説」


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