「粉ミルクってどうやって作るの?」
初めて赤ちゃんのミルクを作るママやパパにとって、調乳は意外と分からないことが多いもの。
「お湯は何℃がいいの?」
「水道水で作っていいの?」
「粉ミルクのスプーン1杯って何mL?」
「作ったミルクはどれくらい保存できる?」
など、疑問に思うこともありますよね。
今回は助産師の視点から、粉ミルクの基本的な作り方と、調乳するときに知っておきたいポイントを解説します🍼
粉ミルクを作る前に準備するもの
まずは必要なものを準備しましょう。
・哺乳瓶
・乳首、キャップ
・粉ミルク
・調乳用のお湯
・湯冷ましなど、冷ますための水
哺乳瓶や乳首は、使用前に洗浄・消毒して清潔な状態にしておきます。
また、調乳前には手を洗い、清潔な場所でミルクを作りましょう。
粉ミルクのお湯は何℃?
ここは、初めてミルクを作る方にはぜひ知っておいてほしいポイントです。
粉ミルクの調乳には、70℃以上のお湯を使用することがすすめられています。
粉ミルクは無菌ではないため、70℃以上のお湯を使って調乳することで、細菌による汚染のリスクを減らすことにつながります。
厚生労働省も、乳児用調製粉乳の調乳には70℃以上のお湯を使用するよう案内しています。(厚生労働省)
「赤ちゃんが飲むから、ぬるめのお湯で作ればいいのかな?」
と思うかもしれませんが、最初から飲める温度のお湯で粉ミルクを溶かすわけではありません。
70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かしたあと、赤ちゃんが飲める温度まで冷ましてから飲ませます。
※商品によって調乳方法が異なる場合があるため、使用している粉ミルクの表示も必ず確認してください。
ミルクの作り方① 必要な量の粉ミルクを計る
まず、赤ちゃんが飲む量に合わせて粉ミルクを計ります。
ここで注意したいのが、粉ミルクの「1さじ」の量は、すべての商品で同じとは限らないということ。
「粉ミルクは1さじ=○mL」と覚えてしまうのではなく、必ず使用している商品の缶や箱に記載されている調乳方法を確認しましょう。
専用スプーンを使い、決められた量を正確に計ります。
粉ミルクを自己判断で濃くしたり薄くしたりするのは避けましょう。
ミルクの作り方② 70℃以上のお湯を入れる
必要量の粉ミルクを哺乳瓶に入れたら、70℃以上のお湯を入れて溶かします。
商品によっては、最初にできあがり量の一部のお湯を入れて粉ミルクを溶かし、その後、残りのお湯や湯冷ましを加えて調整する方法があります。
ここも商品によって作り方が異なるため、パッケージの説明に従いましょう。
例えば明治「ほほえみ」では、できあがり量の約2/3のお湯を入れて粉ミルクを溶かし、その後、できあがり量までお湯または湯冷ましを加える方法が案内されています。(明治)
ミルクの作り方③ よく溶かす
乳首とキャップを付けて、哺乳瓶を持ってミルクをよく溶かします。
粉が底に残っていないか確認しましょう。
ただし、熱いミルクが入っているので、やけどには十分注意してください。
ミルクの作り方④ 赤ちゃんが飲める温度まで冷ます
粉ミルクがしっかり溶けたら、赤ちゃんが飲める温度まで冷まします。
流水に哺乳瓶を当てたり、水を張った容器に哺乳瓶を入れたりすると、効率よく冷ますことができます。
赤ちゃんに飲ませる前に、ミルクの温度を確認しましょう。
腕の内側などに少量たらして、熱すぎないことを確認してから飲ませます。
目安は体温くらいの温度です。
水道水は使っていいの?
「ミルクには赤ちゃん用の水を使ったほうがいいの?」
と心配になる方もいるかもしれません。
水道水が問題なく使用できる地域であれば、水道水を一度沸騰させて調乳に使用できます。
大切なのは、使用する水そのものよりも、安全な水を使い、適切な方法で調乳することです。
ただし、地域や家庭の水事情、使用するミルクによって注意点が異なる場合もあるため、心配な場合は自治体や医療機関、使用しているミルクメーカーの案内を確認しましょう。
作ったミルクは保存できる?
粉ミルクは、基本的に飲ませる直前に1回分ずつ作るのがおすすめです。
調乳したミルクを長時間室温で置いておくのは避けましょう。
厚生労働省では、調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは廃棄するよう案内しています。(厚生労働省)
また、赤ちゃんが一度口をつけたミルクは、唾液が入ることで細菌が増殖する可能性があります。
飲み残したミルクは、もったいなくても再び飲ませないようにしましょう。
よくあるミルク作りの疑問
Q. 70℃以上のお湯で作ったら、熱すぎない?
大丈夫です。
70℃以上のお湯は「粉ミルクを調乳するとき」に使用する温度です。
そのまま赤ちゃんに飲ませるのではなく、調乳後に水などで冷まして、赤ちゃんが飲める温度にしてから与えます。
Q. 粉ミルクのスプーンはどれを使ってもいい?
基本的には、使用している粉ミルクに付属している専用スプーンを使用しましょう。
メーカーによって1さじあたりの量が異なる場合があるため、別の商品についていたスプーンを使ったり、自己流で計量したりするのは避けましょう。
Q. ミルクを濃くしたり薄くしたりしてもいい?
自己判断で濃度を変えるのはやめましょう。
粉ミルクは、商品ごとに決められた量の粉と水で適切な濃度になるよう設計されています。
必ず商品の表示どおりに調乳してください。
助産師からひとこと
ミルク作りは、一度覚えてしまえば難しいことではありません。
でも、産後すぐは寝不足の中で慣れない育児が始まるため、最初は「これで合ってる?」と不安になるのも当然です。
特に覚えておいてほしいのは、
①清潔な器具を使う
②商品に記載された量を正確に計る
③70℃以上のお湯で調乳する
④赤ちゃんが飲める温度まで冷ます
⑤作ったミルクは適切に扱い、飲み残しは再利用しない
ということ。
出産前に一度、実際に哺乳瓶を使ってミルクを作る練習をしておくと、産後も安心です🍼
パパや家族にも一緒に覚えてもらっておくと、授乳を協力してもらいやすくなりますよ☺️
まとめ
粉ミルクを作るときは、ただ粉とお湯を混ぜればいいというわけではありません。
赤ちゃんが安全にミルクを飲めるように、調乳前の手洗いや器具の清潔、正確な計量、お湯の温度、冷まし方、作った後の管理まで気をつけることが大切です。
特に、**「お湯は70℃以上」「粉ミルクの1さじの量は商品によって確認する」**というポイントは、初めてミルクを作る方にぜひ知っておいてほしいところ。
商品のパッケージや説明書も確認しながら、無理なく安全なミルク作りをしていきましょう🍼


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