出産予定日が近づいてくると、
「おしるしが来たらすぐ病院に行くの?」
「破水したらどうしたらいい?」
「これって尿もれ?それとも破水?」
など、気になることが増えてきますよね。
お産が始まるサインには、おしるし・破水・陣痛などがあります。
ただし、それぞれ意味や対応が少し違います。
今回は、助産師としてお産に関わってきた経験をもとに、おしるし・破水・陣痛の違いと、病院へ連絡する目安をわかりやすく解説します。
※連絡・受診のタイミングは施設によって異なるため、妊婦健診で伝えられている指示を優先してください。
おしるしとは?
「おしるし」とは、出産が近づいたときにみられる少量の血液が混じったおりもののことです。
子宮口が開いていく準備が進むことで、子宮頸管付近の血管から少量の出血が起こり、おりものに血液が混じることがあります。
色は、
- ピンク色
- 茶色っぽい
- 少し赤みがある
などさまざまです。
おしるしが来たらすぐ入院?
おしるしだけなら、すぐに入院になるとは限りません。
おしるしは「そろそろお産が近づいているかも」というサインのひとつ。
その後に陣痛が始まって、少しずつお産が進んでいくことがあります。
そのため、おしるしがあったからといって、必ずしもすぐ病院へ向かう必要があるわけではありません。
ただし、ここで注意してほしいのが出血量と出血の様子です。
生理のような出血があるときは要注意
おしるしは基本的に少量です。
もし、
「生理2日目くらいの鮮血がサラサラと続いている」
というような出血がある場合は、おしるしだと自己判断せず、すぐに産院へ連絡しましょう。
特に出血量が多い、どんどん増えている、強い腹痛を伴うなどの場合は、迷わず連絡してください。
「おしるしかな?」と思っても、出血については電話で相談するくらいで大丈夫です。
破水とは?
破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が外に出てくることです。
「破水=バシャッと大量に出てくる」
というイメージを持っている人も多いかもしれません。
でも、実際にはそうとは限りません。
破水には、大きく分けて
- 完全破水
- 高位破水
があります。
完全破水はわかりやすいことも
赤ちゃんを包んでいる膜が大きく破れると、羊水がまとまって流れ出ることがあります。
「バシャッと出てきた!」
という場合は、破水に気づきやすいですよね。
ただし、破水の量や出方には個人差があります。
高位破水は「尿もれ?」と思うことも
一方で、高位破水はわかりにくいことがあります。
少量ずつ羊水が出てくるため、
「尿もれかな?」
「おりものかな?」
と迷ってしまう人もいます。
特に妊娠後期は、お腹が大きくなって尿もれもしやすくなるため、区別が難しいことがあります。
破水かどうかわからないときは?
「破水かもしれないけど、尿もれかもしれない……」
そんなときは、自己判断で様子を見続けず、産院に連絡しましょう。
自宅にいる場合は、新しいナプキンに交換して様子をみるよう指示されることもあります。
尿であれば、自分の意思である程度止めたり、出るタイミングをコントロールできます。
一方で、羊水は自分の意思で止めることができません。
ただし、これだけで破水かどうかを確実に判断することはできません。
「なんとなく出続けている」
「自分では止められない」
「いつもと違う液体が出てきた」
など、気になることがあれば産院へ連絡してください。
破水したらどうする?
破水が疑われる場合は、陣痛がなくても産院へ連絡しましょう。
破水後は、感染などのリスクを考えて、病院で状態を確認する必要があります。
病院では、
- 本当に破水しているか
- 赤ちゃんの状態
- 羊水の状態
- 陣痛の有無
- 妊娠週数
などを確認します。
「破水かどうかわからないから、電話するの恥ずかしい……」
なんて思わなくて大丈夫。
実際、破水か尿もれか判断がつかない状態で受診する方もいます。
受診して確認した結果、「破水ではなかったので一度帰宅しましょう」となることもあります。
でも、それでOKなんです。
迷ったら一度産院に連絡して、必要であれば受診しましょう。
陣痛とは?
陣痛は、赤ちゃんを外へ送り出すために子宮が規則的に収縮することです。
最初は、
「生理痛みたい」
「お腹が張って痛い」
くらいから始まることもあります。
そして時間が経つにつれて、
痛みが強くなる → 間隔が短くなる → 規則的になる
というように、お産が進んでいきます。
陣痛の間隔は、痛みが始まった時刻から、次の痛みが始まった時刻までを測ります。
「痛みが終わってから次の痛みまで」ではないので、ここは覚えておきましょう。
詳しい陣痛の測り方や前駆陣痛との違いについては、こちらの記事でも解説しています。
👉 「陣痛ってどんな痛み?間隔の測り方・前駆陣痛との違いを助産師が解説」
こんなときは迷わず産院へ連絡しよう
お産の始まり方は人それぞれです。
「このくらいなら大丈夫かな?」
と自己判断せず、次のような場合は産院へ連絡しましょう。
- 破水したかもしれない
- 水っぽいものが出続けている
- 生理のような鮮血が続いている
- 出血量が多い
- 規則的な陣痛が始まった
- 赤ちゃんの動きが明らかに少ない
- 強い痛みが続いている
- その他「なんかいつもと違う」と感じる
迷ったときは電話して大丈夫です。
助産師として電話を受けていると、
「これって電話していいのかなと思って……」
と遠慮される方もいます。
でも、お産が近づいてくると、何が正常なのか自分では判断しづらいですよね。
そんなときに相談するために、産院の電話があります。
まとめ
おしるし・破水・陣痛は、どれもお産に関係する大切なサインですが、それぞれ意味が違います。
おしるしだけなら、すぐ入院になるとは限りません。
一方で、破水が疑われる場合は、陣痛がなくても産院へ連絡しましょう。
そして、出血が多い場合や強い症状がある場合は、自己判断せずすぐに相談してください。
お産の始まり方は、本当に人それぞれ。
「これっておしるし?」
「破水なのかな?」
「病院に電話していいのかな?」
と迷ったら、遠慮せず産院に連絡してOKです🙆♀️
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