分娩台に上がってから何をする?赤ちゃんが生まれるまでの流れを解説

妊娠・出産

「分娩台に上がったら、いよいよ出産なのかな?」

「分娩台では何をされるんだろう?」

初めてのお産だと、分娩台に上がってからのことは想像しにくいですよね🤔

実は、分娩台に上がるタイミングは施設によってさまざまです。

今回は助産師9年目の私が、分娩台に上がってから赤ちゃんが生まれるまで、助産師が何をしているのかをわかりやすく解説します👩‍⚕️✨

🏥 分娩台に上がるタイミングは施設によって違う

まず知っておいてほしいのが、「分娩台に上がる=すぐに赤ちゃんが生まれる」ではないということ。

施設によって、お産の過ごし方はかなり違います。

たとえば、

🌿 LDRの場合

LDRとは、

Labor(陣痛)
Delivery(分娩)
Recovery(産後の回復)

を同じ部屋で過ごせるようになっているお部屋です。

そのため、陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれた後まで、基本的に同じ部屋で過ごします。

🏠 陣痛室と分娩室が分かれている場合

陣痛中は陣痛室で過ごし、

「いよいよ赤ちゃんが生まれる!」

という段階になったら、分娩室へ移動します。

このように、分娩台に上がるタイミングは施設の設備や方針、お産の進み具合によって異なります。

🛏️ 分娩台ってどんなもの?

分娩台というと、

「内診台みたいなもの?」

と思う人も多いかもしれません。

実際、イメージとしてはかなり近いです😂

内診台のような形をしていて、背もたれがリクライニングしたり、レバーで角度を調整できたりします。

施設によっては、

・足を支える台
・身体がずれたり落ちたりしないためのベルト
・手でつかまる場所

などがついていることもあります。

ただし、分娩台に上がったからといって、ずっと仰向けでじっとしていなければいけないわけではありません🙆‍♀️

🤰 基本的には「楽な姿勢」でOK

お産の途中では、ママが楽に過ごせる姿勢をとることも大切です。

たとえば、

・横向き(側臥位)
・上体を起こした姿勢
・四つ這い
・座ったような姿勢

など、施設やお産の状況によってさまざまな姿勢があります。

「分娩台=仰向け」というイメージがあるかもしれませんが、赤ちゃんの状態やお産の進み方、ママの希望などによって、違う姿勢でのお産を取り入れている施設もあります。

その中でも、ママが自分の好きな姿勢で産む「フリースタイル分娩」は、その代表的なものです🌿

ただし、赤ちゃんの状態を確認したり、医療者が介助したりする必要があるため、状況によっては姿勢を変えてもらうこともあります。

👶 「いよいよ生まれる!」となったら準備開始

赤ちゃんがいよいよ生まれる段階になると、助産師は出産に向けてさまざまな準備を始めます。

実は、ママが陣痛やいきみに集中している間、周りでは結構いろんなことが起きています😂

まず、赤ちゃんを安全・清潔に受け取れるように、

🧑‍⚕️ 助産師が清潔なガウンを着る
🛏️ ママの周囲に清潔なシーツを敷く
👶 赤ちゃんを受け取るための物品を準備する
🔥 赤ちゃんの保温に必要なものを準備する
🩺 必要なスタッフに声をかける

など、赤ちゃんが生まれる瞬間に備えて準備します。

そして、施設によってタイミングは異なりますが、点滴のための静脈路を確保することもあります💉

これは、産後に出血が多くなった場合など、必要な薬剤や輸液をすぐに投与できるようにするためです。

「点滴苦手なんです😭」

という方もいますが……

陣痛が強くて、

「え、いつ刺したの!?😂」

となる方も結構います。笑

🎧 モニターの「ドクドク」という音には意味がある

お産のとき、ママのお腹につけている胎児心拍モニター。

画面には赤ちゃんの心拍や陣痛の情報が表示されています。

助産師はこのモニターを確認しながら、赤ちゃんが元気に過ごせているかを観察しています👶

そして、赤ちゃんがいよいよ出てくる直前になると……

助産師はモニターの画面だけを見ているわけではありません。

赤ちゃんの頭の出てき方や、会陰の伸び方などをしっかり観察する必要があるため、モニターの画面を確認しながら、心拍の音も聞いています👂

だから、分娩中に

「ドクドクドクドク……」

と赤ちゃんの心拍音が流れているんですね🎧👶

もちろん、音だけで赤ちゃんの状態を判断しているわけではありません。

モニターの波形や数値、陣痛の状態、ママの様子など、さまざまな情報を合わせて赤ちゃんの状態を確認しています。

💪 陣痛に合わせて「いきみ」をサポート

赤ちゃんがどんどん下がってくると、いよいよ「いきみ」の段階に入っていきます。

助産師は陣痛のタイミングを見ながら、

「次の陣痛でいきみましょう!」

「今いきんで大丈夫ですよ!」

など、ママと一緒に呼吸やいきみをサポートします。

ただ、ずっと思いっきり力を入れればいいわけではありません。

赤ちゃんの頭が出てくる直前には、赤ちゃんが急に出てこないように、

「ふーっと息を吐いて」

「力を抜いて」

など、呼吸を促すこともあります。

赤ちゃんが出てくるスピードを調整しながら、ママと赤ちゃんの状態を見て介助していきます👶✨

✂️ 会陰切開はどうやって決めている?

出産で気になることのひとつが「会陰切開」ではないでしょうか。

「会陰って絶対切るの?」

「いつ切るの?」

と不安に思う方もいると思います。

まず、会陰切開は全員に行うものではありません。

助産師はお産の経過を見ながら、

👶 赤ちゃんの心拍状態
👶 赤ちゃんの大きさや頭の出てき方
🤰 会陰の伸び具合
⏱️ お産の進み方
🚨 赤ちゃんを早く出す必要があるか

などを確認します。

そして、必要に応じて医師と相談しながら判断します。

たとえば、

「会陰はもう少しで伸びそうだな」

という状態で、赤ちゃんの心拍も問題なければ、そのまま会陰が伸びるのを待つことがあります。

一方で、

「会陰はもう少し待てば伸びそうだけど、赤ちゃんの心拍が悪くなっていて、早く出したほうがいい」

という状況なら、赤ちゃんを早く出すために会陰切開を行うことがあります。

また、

「このままだと大きな裂傷になりそう」

と判断される場合には、あらかじめ会陰切開をすることで、結果的に傷が小さく済むこともあります。

つまり、会陰切開は、

「とりあえず切る」

のではなく、赤ちゃんとママの状態を見ながら必要性を判断しているんです👩‍⚕️

そして、会陰切開を行う場合は、局所麻酔を使用します💉

「切る」と聞くと怖く感じると思いますが、麻酔をしてから行います。

👀 赤ちゃんが生まれる直前、助産師はどこを見ている?

赤ちゃんの頭が少しずつ見えてくると、助産師はかなり集中して赤ちゃんの状態を観察します。

このとき特に見ているのが、

👶 赤ちゃんの頭がどのくらい出てきているか
🤰 会陰がどのように伸びているか
🎧 赤ちゃんの心拍はどうか
💨 ママの呼吸やいきみはどうか

など。

ママからすると、

「早く赤ちゃん出てきて〜!!😭」

という時間ですが、助産師側も

「赤ちゃんの状態は大丈夫?」
「会陰はどうかな?」
「次の陣痛でどこまで進みそう?」
「今、医師に来てもらったほうがいい?」

と、頭の中ではいろいろ考えています😂

そして、赤ちゃんが生まれる瞬間に備えて、必要な物品やスタッフも整えていきます。

👶 頭が出た!でも、ここからもうひと頑張り

赤ちゃんの頭が出てくると、

「生まれた!!」

と思うかもしれませんが、実はまだ肩や身体が続いて出てきます。

頭が出た後も、赤ちゃんの状態や回旋を確認しながら、肩・身体がスムーズに出てくるように介助します。

そして……

👶✨ 赤ちゃん誕生!! ✨👶

赤ちゃんが生まれたら、すぐに赤ちゃんの状態を確認し、必要に応じて処置を行います。

元気に泣いていて状態が安定していれば、ママの胸元で赤ちゃんを抱っこすることもあります🤱💕

ただし、赤ちゃんが生まれたら終わりではありません。

ママにも、まだ大切な時間が残っています。

🌸 赤ちゃんが生まれた後も、助産師の仕事は終わらない

赤ちゃんが生まれると、ママは

「終わったーーー😭💕」

という気持ちになるかもしれません。

でも助産師からすると、

「まだ終わってないよ〜!😂」

という感じです。笑

赤ちゃんが生まれた後には、胎盤が出てくるまでの時間があります。

さらに、産後の出血や子宮の状態、ママの血圧・脈拍などを確認しながら、産後の身体が安全に回復していけるように観察します。

つまり、

赤ちゃんが生まれる瞬間だけではなく、赤ちゃんが生まれた後もママと赤ちゃんを守るための観察が続いているんです👩‍⚕️🌿

この「赤ちゃんが生まれた後、ママと赤ちゃんに何をしているの?」については、次の記事で詳しく紹介しますね😊

💕 まとめ

分娩台に上がってから赤ちゃんが生まれるまでには、

・楽な姿勢をとりながらお産を進める
・赤ちゃんの心拍や陣痛を確認する
・点滴など必要な準備をする
・赤ちゃんが生まれるための物品を準備する
・陣痛に合わせていきみをサポートする
・赤ちゃんの頭の出方や会陰の状態を観察する
・必要に応じて医師と相談して会陰切開を行う
・赤ちゃんが生まれたら状態を確認する

など、たくさんのことが行われています👶✨

ママは陣痛やいきみに集中しているので、周りで何が行われているのか分からないことも多いと思います。

でも実はその間、助産師や医師、スタッフは、

「ママと赤ちゃんが安全に出産を終えられるように」

いろいろなことを確認しながら動いています👩‍⚕️💕

これから出産を迎える方は、

「分娩台に上がったら、助産師さんたちがいろいろ準備してくれてるんだな」

くらいに思っておいてください😊

そして、いよいよ赤ちゃんが生まれた後。

そこからは、ママの身体と赤ちゃんの状態を確認しながら、産後の時間が始まります🌸

次回は、**「赤ちゃんが生まれた後、ママと赤ちゃんに何をする?」**について、助産師目線で詳しく解説します👶🤱

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