助産師として働いていると、
「バースプランって何を書けばいいんですか?」
「特に希望がないんですが……」
という相談をよく受けます。
今回は、実際によく見かけるバースプランや印象に残っている希望をご紹介します。
これからバースプランを書く方の参考になれば嬉しいです。
そもそもバースプランとは?
バースプランとは、妊婦さんやご家族が「どんなお産にしたいか」「どんなサポートを希望するか」を医療スタッフに伝えるためのものです。
希望がすべて叶うとは限りませんが、事前に思いを共有することで、より安心して出産に臨むことができます。
よくあるバースプランの例
音楽やDVDを流したい
比較的よく見かける希望のひとつです。
自分のスマートフォンで音楽を流したり、病院によってはCDを持参して流せることもあります。
私が働いていた施設ではDVDを流せたため、ライブDVDを見ながら出産された方もいました。
中には、
「1人目はトイ・ストーリー1」
「2人目はトイ・ストーリー2」
「3人目はトイ・ストーリー3」
という方もいて、とても印象に残っています。
ただしDVDを流せる設備がある施設は珍しいため、事前に確認してみてくださいね。
アロマを使いたい
好きな香りでリラックスしたいという希望もあります。
ご自身でアロマを持参される方もいれば、病院に用意されている場合もあります。
対応できる内容は施設によって異なるため、ぜひ相談してみてください。
静かに過ごしたい・ずっとそばにいてほしい
バースプランは「してほしいこと」だけでなく、「どう過ごしたいか」を伝える場でもあります。
・なるべく静かに過ごしたい
・声かけは最小限にしてほしい
・不安なのでそばにいてほしい
・こまめに声をかけてほしい
など、人によって希望はさまざまです。
もちろん私たちもできる限り希望に沿えるように関わりますが、夜勤帯などはずっと付き添うことが難しい場合もあります。
ずっとそばにいてほしいという方は、立ち会いや付き添いについても一緒に考えてみると良いかもしれません。
処置の前にしっかり説明してほしい
医療スタッフは普段から説明を行っていますが、改めてバースプランに書いていただけると、
「きちんと理解できたかな?」
「不安はないかな?」
と私たちもより意識して関わることができます。
遠慮せずに書いて大丈夫です。
写真や動画を残したい
出産という大切な瞬間を記録に残したいという希望も多く見られます。
例えば、
・体重計に乗っている写真
・家族3人の初めての写真
・パパの初抱っこ
・生まれた瞬間の写真
などです。
どんな写真を残したいのか具体的に書いておくと、スタッフもお手伝いしやすくなります。
ただし動画撮影は禁止している施設もあるため、事前に確認しておきましょう。
へその緒を切りたい
パパやママがへその緒を切りたいという希望もあります。
ただし赤ちゃんの状態や施設のルールによって対応は異なります。
その場で難しい場合でも、後から胎盤につながったへその緒を切らせてもらえるケースもありますので、気になる方は相談してみてください。
胎盤を見たい・触ってみたい
意外と多い希望のひとつです。
赤ちゃんとお母さんを妊娠中ずっとつないでくれていた大切な存在。
せっかくなのでぜひ「ありがとう」と褒めてあげてほしいなと思います。
パパの立ち会いに関する希望
・血が苦手なので生まれる直前に入室してほしい
・生まれてから部屋に入ってほしい
・できるだけ近くで見守ってほしい
など、ご家族に関する希望もよくあります。
特別な希望じゃなくても大丈夫
バースプランを書く時、
「何か特別なことを書かなきゃ」
と思う方もいます。
でもそんなことはありません。
・母子ともに安全なお産がしたい
・赤ちゃんに会うのを楽しみにしている
・不安なのでサポートしてほしい
そんな内容でも十分素敵なバースプランです。
助産師から伝えたいこと
私たちはお産のサポート役です。
実際に赤ちゃんを産むのは、あなた自身です。
だからこそ、
「どんなお産にしたいのか」
「何が不安なのか」
「どう過ごしたいのか」
をぜひ考えてみてください。
バースプランは、医療スタッフへのお願いを書く紙ではなく、自分自身のお産について考える大切な機会でもあります。
ぜひ遠慮せず、どんなことでも書いてみてくださいね。
できることは一緒に考えますし、難しいことも理由を含めてお伝えします。
あなたらしいお産につながることを願っています。


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