「お産って、陣痛が始まって赤ちゃんが生まれたら終わり?」
「分娩第1期とか第2期って聞くけど、何が違うの?」
出産を控えている方の中には、こんな疑問を持っている方もいるのではないでしょうか😊
実は、お産は大きくいくつかの時期に分けて考えられます。
一般的には、
🌱 分娩第1期:陣痛開始〜子宮口全開大
👶🏻 分娩第2期:子宮口全開大〜赤ちゃん誕生
🌸 分娩第3期:赤ちゃん誕生〜胎盤娩出
と分けられます。
さらに、胎盤が出たあとから分娩後約2時間までを「分娩第4期」と呼ぶこともあります。
今回は助産師9年目の私が、実際のお産をイメージしながら、それぞれの時期についてわかりやすく解説します☺️
🌱 分娩第1期|陣痛開始から子宮口全開大まで
分娩第1期は、陣痛が始まってから子宮口が全開大になるまでの期間です。
実は、この第1期がお産の中で一番長い時間を占めることが多いです😳
最初は、
「これって陣痛かな?」
と思うくらいの痛みから始まることもあります。
そこから徐々に陣痛の間隔が短くなり、痛みも強くなっていきます。
陣痛によって子宮が収縮し、子宮口が少しずつ開いていきます。
そして最終的に子宮口が10cm程度まで開くと「全開大」となります✨
👩🏻⚕️ 初産婦と経産婦では分娩時間が違う?
一般的には、初産婦さんのほうが経産婦さんよりも分娩に時間がかかる傾向があります。
初めてのお産では、子宮口が開いて赤ちゃんが下降していくまでに時間がかかることがあります。
一方、経産婦さんは一度出産を経験しているため、初産婦さんよりもお産がスムーズに進むことも多いです。
ただし、ここは本当に個人差があります☝🏻
「初産婦だから○時間!」
「経産婦だから○時間!」
と決まっているわけではありません。
同じ初産婦さんでも、お産が進むスピードは一人ひとり違います。
そのため、平均的な時間だけを見て、
「私は時間がかかりすぎているのかな…」
と心配しすぎなくても大丈夫です☺️
👩🏻⚕️ 第1期に助産師が見ていること
陣痛中、助産師はただ「頑張って!」と応援しているだけではありません😂
実は、いろいろなところを観察しています。
例えば、
・陣痛の間隔や強さ
・子宮口の開き具合
・赤ちゃんがどのくらい下降しているか
・赤ちゃんの心拍
・ママの血圧や脈拍などのバイタルサイン
・痛みや疲労の程度
・水分摂取や排尿状況
・お産の進み具合
などです👀
また、少しでも楽に過ごせるように、
「この体勢が楽かも」
「今は呼吸を意識してみよう」
など、その時のママの状態に合わせてサポートしています。
第1期は長い時間になることもあるので、ママと赤ちゃんが安全にお産を進められるように見守ることがとても大切な時期です🌿
👶🏻 分娩第2期|子宮口全開大から赤ちゃんが生まれるまで
分娩第2期は、子宮口が全開大になってから赤ちゃんが生まれるまでです。
ここまで来ると、
「いよいよ赤ちゃんが生まれる!」
という段階です🥹💕
陣痛に合わせていきみながら、赤ちゃんが産道を通って少しずつ下降していきます。
そして、頭が出て、肩が出て、赤ちゃんが誕生します👶🏻✨
「子宮口が全開になったら、すぐ生まれる」は間違い?
ここも意外と知られていません。
子宮口が全開になったからといって、すぐに赤ちゃんが生まれるとは限りません。
赤ちゃんが十分に下降してくるまで時間がかかることもあります。
一般的な分娩では、第2期について、
👩🏻🍼 初産婦:2時間程度
👩🏻🍼 経産婦:1時間程度
をひとつの目安として考えることがあります。
ただし、これは「この時間を超えたら必ず異常」という単純なものではありません☝🏻
赤ちゃんの状態やママの状態、赤ちゃんの下降具合、お産の進み方などを総合的に見ながら判断していきます。
そして、無痛分娩などで硬膜外麻酔を使用している場合は、第2期の時間やいきみ始めるタイミングの考え方が異なることがあります。
そのため、実際のお産では、その施設の方針や医師・助産師の判断に沿って進んでいきます😊
👩🏻⚕️ 第2期に助産師がしていること
第2期になると、助産師も出産に向けてさらに準備を進めます💪🏻
・赤ちゃんの心拍を確認する
・ママの状態を確認する
・陣痛やいきみをサポートする
・呼吸の声かけをする
・赤ちゃんの下降を確認する
・ママがいきみやすい体勢を調整する
・出産に必要な物品を準備する
・赤ちゃんが生まれたあとの観察や処置の準備をする
などを行っています。
「助産師は赤ちゃんが生まれる瞬間だけいる」と思われることもありますが、実際には赤ちゃんが生まれる前から、ママと赤ちゃんの状態を確認しながら準備しています👩🏻⚕️✨
🌸 分娩第3期|赤ちゃんが生まれてから胎盤が出るまで
そして、赤ちゃんが無事に生まれました!🎉👶🏻
「これでお産は終わり!」
と思いますよね。
でも実は……
まだお産は終わっていません☝🏻
次に待っているのが、胎盤の娩出です。
分娩第3期は、赤ちゃんが生まれてから胎盤が出てくるまでの期間です。
妊娠中、胎盤は赤ちゃんに酸素や栄養を届ける大切な役割をしています。
赤ちゃんが生まれたあと、子宮が収縮することで胎盤が子宮の壁から剥がれ、体外へ出てきます。
🌸 第3期、ママは何をするの?
第2期のように、ママが一生懸命いきんで赤ちゃんを出すような場面ではありません。
胎盤が娩出されるのを待ちながら、医療者がママの状態を確認していきます。
ママにとっては、
「赤ちゃんが生まれた〜😭💕」
とホッとする時間。
赤ちゃんを抱っこしたり、家族と喜びを分かち合ったりする時間でもあります。
でも、助産師にとっては……
まだまだ気を抜けません👀!
なぜなら、この時期は出血が増えることがあるからです。
👩🏻⚕️ 第3期に助産師が注意していること
特に確認しているのが、
・出血量
・子宮の収縮状態
・血圧や脈拍などのバイタルサイン
・顔色
・気分不良の有無
・痛みの程度
などです。
赤ちゃんが生まれたあと、子宮がしっかり収縮することで出血を抑えていきます。
そのため、胎盤が出たあとも、ママの身体がきちんと回復に向かっているかを確認していきます🌿
「赤ちゃんが生まれた=すべて終了」ではないということを、ぜひ知っておいてくださいね☺️
🩷 分娩第4期|胎盤が出てから約2時間
そして最後に、分娩第4期についてです。
第4期は、一般的に胎盤が出てから分娩後約2時間までの時期を指して使われることがあります。
この時間は、ママにとっては、
「やっと赤ちゃんに会えた🥹💕」
と幸せを感じる時間ですよね。
でも、助産師にとっては、まだまだ大切な観察の時間です👩🏻⚕️
🩸 なぜ分娩後2時間は大切なの?
出産後は、子宮がしっかり収縮することで、胎盤が剥がれた部分からの出血を抑えていきます。
しかし、子宮の収縮が弱くなるなどして、出血が増えることがあります。
そのため、分娩後もしばらくは、
・出血量
・子宮の収縮
・血圧や脈拍などのバイタルサイン
・顔色
・気分不良やふらつき
・痛み
などを確認しています。
赤ちゃんが生まれて、家族みんなで喜んでいる時間。
その一方で、ママの身体にとってはまだ大きな変化の途中なんです🌿
🏥 分娩後2時間は分娩室で過ごすの?
これは施設によって異なりますが、分娩後2時間程度は分娩室で過ごし、その間にママの状態を観察する施設も多いです。
出血やバイタルサインなどに問題がなく、ママの状態が安定していることを確認してから病室へ移動します。
施設によって観察する時間や方法は異なるので、出産する施設から説明を受けている場合は、その内容を確認しておくと安心です😊
🌷 まとめ|赤ちゃんが生まれたら、お産は終わりではありません
今回は、分娩第1期〜第4期までのお産の流れについて解説しました。
🌱 分娩第1期
陣痛が始まり、子宮口が全開大になるまで。
👶🏻 分娩第2期
子宮口が全開大になり、赤ちゃんが生まれるまで。
🌸 分娩第3期
赤ちゃんが生まれてから、胎盤が出てくるまで。
🩷 分娩第4期
胎盤が出てから分娩後約2時間まで。ママの状態をしっかり観察する大切な時間です。
お産というと、「赤ちゃんが生まれる瞬間」を思い浮かべる方が多いと思います。
もちろん、赤ちゃんが生まれる瞬間はお産の大きなゴールです👶🏻✨
でも、助産師にとっては、赤ちゃんが生まれたあともまだまだ大切な時間。
胎盤が無事に出て、ママの出血や身体の状態が落ち着くところまで確認して、少しずつ「お産を終えた」と考えていきます。
これから出産を迎える方は、
「お産ってこんなふうに進んでいくんだ」
と知っておくだけでも、少しイメージしやすくなると思います☺️
もちろん、お産の進み方やかかる時間には個人差があります。
周りと比べすぎず、その時のママと赤ちゃんの状態を大切にしながら、お産を迎えてくださいね🌷
👶🏻「分娩ってどう進む?」シリーズ
・陣痛ってどんなもの?痛みの特徴とお産が始まるサインを助産師が解説
・子宮口10センチってどんな状態?助産師が解説
・おしるし、陣痛、破水の違いは?お産の始まりを助産師が解説
・内診では何を見ている?子宮口の開き・赤ちゃんの位置を助産師が解説
・分娩台に上がってから何をする?赤ちゃんが生まれるまでの流れを解説
・赤ちゃんが生まれた後、ママと赤ちゃんに何をする?出産直後の流れを解説
・出産予定日を過ぎたらどうなる?予定日超過と分娩誘発について助産師が解説


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