「赤ちゃんが生まれたら、すぐ母乳が出るの?」
「授乳って1日に何回するの?」
「母乳が足りているのか分からない……」
初めての出産では、授乳について分からないことがたくさんありますよね。
出産前は「赤ちゃんが生まれたら自然に母乳が出て、授乳できる」と思っている方も多いかもしれません。
でも実際には、母乳の分泌が安定するまでには少し時間がかかります。
今回は助産師として、産後の授乳がいつ頃から始まるのか、母乳はいつから出てくるのか、授乳回数はどのくらいなのかを分かりやすく解説します。
※授乳方法やミルクの追加量、授乳スケジュールは、ママと赤ちゃんの状態や施設の方針によって異なります。
授乳はいつから始まる?
授乳を始めるタイミングは、ママと赤ちゃんの状態によって異なります。
母子ともに状態が安定していれば、出産後早い段階から授乳を始めることがあります。
特に赤ちゃんが生まれてすぐは、吸う力がしっかりしていることもあり、母乳育児を希望している場合には早期の授乳が行われることがあります。
ただし、すべてのママが出産直後から授乳できるわけではありません。
帝王切開の場合や、ママの体調がすぐれない場合、赤ちゃんに治療や観察が必要な場合などは、授乳開始のタイミングが変わることもあります。
「出産したらすぐ授乳できなかった」=母乳育児ができない
ということではありません。
焦らなくても大丈夫です😊
最初から母乳がたくさん出るわけではありません
ここは、ぜひ知っておいてほしいポイントです。
出産後すぐから、母乳がたくさん出るとは限りません。
産後数日間は、**初乳(しょにゅう)**と呼ばれる母乳が分泌されます。
初乳は量が少ないことが多いですが、赤ちゃんにとって大切な成分を含んでいます。
「数滴しか出ない……」
「思っていたより全然出ない……」
と不安になるママもいます。
でも、産後すぐの時期は、母乳の量だけを見て「足りない」と判断する必要はありません。
赤ちゃんの授乳状況や排泄、体重の変化などを含めて、総合的に見ていきます。
母乳はいつ頃から増えてくる?
母乳の分泌量は、一般的に出産直後から少しずつ変化していきます。
産後数日かけて母乳の量が増えていき、初乳から徐々に成乳へと変化していきます。
ただし、母乳が増えてくるタイミングには個人差があります。
「隣の人はたくさん出ているのに、私は出ない……」
と比べてしまうこともあるかもしれません。
でも、母乳が増えるタイミングは一人ひとり違います。
出産方法、授乳回数、赤ちゃんの吸い方、ママの体調など、さまざまな要素が関係します。
だからこそ、周りと比べすぎなくて大丈夫です。
産後の授乳は何回くらい?
新生児期の授乳回数には個人差があります。
一般的には、1日8〜12回程度になることもあります。
「そんなに!?」と思いますよね😂
新生児は一度にたくさん飲めるわけではないため、授乳回数が多くなることがあります。
また、赤ちゃんによっては授乳後すぐにまた欲しがることもあります。
授乳間隔だけを見て、
「3時間たっていないから授乳しちゃダメ」
と考える必要はありません。
赤ちゃんの状態や病院の方針にもよりますが、授乳のタイミングは赤ちゃんのサインを見ながら調整していきます。
「赤ちゃんがおっぱいを欲しがっているサイン」を知ろう
赤ちゃんは、泣く前にも授乳を求めるサインを出しています。
例えば、
- 口をパクパクする
- 舌を出す
- 手を口に持っていく
- 顔を左右に動かしておっぱいを探す
- そわそわする
などです。
泣くことは空腹のサインのひとつですが、泣く前のサインに気づけると授乳しやすくなることがあります。
入院中に助産師が「今、赤ちゃんがおっぱいを探しているよ」と教えてくれることもあります。
ぜひ赤ちゃんの様子を観察してみてくださいね👶💕
母乳が足りているか分からないときは?
これは産後のママから本当によく聞かれる質問です。
「ちゃんと飲めているのかな?」
「母乳が出ているか分からない」
「授乳したのにまた泣いている」
など、不安になりますよね。
母乳が足りているかどうかは、授乳だけで判断するものではありません。
赤ちゃんの、
- 授乳の様子
- おしっこ・うんち
- 体重の変化
- 活気
- 黄疸の状態
などを総合的に確認します。
入院中は体重測定を行うため、赤ちゃんがどのくらい体重が変化しているかも確認できます。
心配なときは、自己判断せず助産師に相談してくださいね。
赤ちゃんの体重は一度減ることがあります
生まれたばかりの赤ちゃんは、出生後に体重が減ることがあります。
これは生理的体重減少と呼ばれ、新生児によくみられる自然な変化です。
「体重が減ってる!」
と驚くかもしれませんが、必ずしも母乳不足というわけではありません。
赤ちゃんの体重は、出生後の経過や授乳、排泄などを含めて確認していきます。
その後、少しずつ体重が増えていくことを確認していきます。
ミルクを追加することもあります
「母乳だけで育てたい」と考えているママもいると思います。
一方で、赤ちゃんの体重や血糖値、黄疸、授乳状況などによっては、医師や助産師の判断でミルクなどを追加することがあります。
また、母乳の分泌量やママの希望に合わせて、母乳とミルクを組み合わせることもあります。
ミルクを追加したから、母乳育児が失敗したわけではありません。
ママと赤ちゃんが安全に過ごしながら、それぞれに合った方法を探していくことが大切です。
授乳が痛いときは我慢しないで!
授乳を始めたばかりの時期は、乳頭に痛みを感じるママもいます。
でも、
「授乳だから痛いのは仕方ない」
と我慢し続けなくて大丈夫です。
赤ちゃんのくわえ方や授乳姿勢を少し変えることで、痛みが軽くなることがあります。
乳頭に傷ができている、出血している、痛みが強いなどの場合は、早めに助産師へ相談しましょう。
入院中は、授乳のたびに赤ちゃんの吸い方を一緒に確認してもらうのもおすすめです。
夜間の授乳もあります
入院中は、夜中にも授乳が必要になることがあります。
「夜くらい寝たい……」
と思いますよね😂
出産後の身体はまだ回復途中なので、夜間授乳はかなり大変です。
でも、夜間の授乳は母乳分泌を促すうえでも大切な時期です。
とはいえ、ママの身体の状態も大切。
疲れ切ってしまったときは、助産師に相談してください。
母子同室の施設でも、状況によっては赤ちゃんを預かってもらえる場合があります。
頑張りすぎないことも、産後の大切なケアです。
助産師から伝えたい「授乳は練習中でOK」
産後の授乳で、一番伝えたいこと。
それは、
「最初から上手にできなくて当たり前」
ということです。
ママも初めて。
赤ちゃんも初めて。
二人で一緒に練習していくものです。
「授乳がうまくできない」
「母乳が出ない」
「赤ちゃんがうまく吸ってくれない」
と悩んでも、自分を責めなくて大丈夫です。
助産師は、授乳の姿勢や赤ちゃんのくわえ方、授乳後の様子などを一緒に確認します。
困ったときは、ぜひ頼ってくださいね😊
まとめ
産後の授乳は、母子の状態が安定していれば出産後早い段階から始めることがあります。
ただし、母乳が最初からたくさん出るとは限りません。
産後数日間は初乳が中心となり、母乳の分泌量は少しずつ変化していきます。
新生児期は1日に何度も授乳することがあり、授乳回数が多くても珍しくありません。
そして、母乳が足りているかどうかは、母乳の量だけでは判断しません。
赤ちゃんの授乳・排泄・体重・活気などを総合的に確認していきます。
授乳がうまくいかないときや痛みがあるときは、遠慮せず助産師に相談してください。
授乳はママと赤ちゃんの共同作業。最初から完璧じゃなくて大丈夫です🤱💕
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① 出産後の入院生活ってどんな感じ?入院日数やスケジュールを助産師が解説
② 出産後1日目は何をする?ママの体と赤ちゃんの様子を助産師が解説
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④ 産後の「悪露」って何?量・色・期間と受診の目安を助産師が解説
⑤ 産後の入院中、赤ちゃんには何をする?検査・沐浴・体重測定を助産師が解説
⑥ 母子同室ってどんな感じ?メリット・大変なことを助産師が解説


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