助産師として働く中で、これまでたくさんのママと関わってきました。
妊娠中は出産に向けた準備に目が向きがちですが、実際には出産後の生活に戸惑う方も少なくありません。
今回は、助産師として多くのママと接する中で感じた「産後のリアル」をご紹介します。
これから出産を迎える方の参考になれば嬉しいです。
寝不足は想像以上
産後のママから最もよく聞くのが「こんなに眠れないとは思わなかった」という声です。
新生児は昼夜関係なく授乳が必要なため、まとまった睡眠を取ることが難しくなります。
赤ちゃんが寝ている間に一緒に休むことも大切です。
授乳は自然にできるとは限らない
「出産したらすぐに母乳がたくさん出ると思っていました」
これは産後のママからよく聞く言葉です。
実際には、出産直後から十分な母乳量になるわけではありません。
もちろん個人差はありますが、順調な経過の方でも退院する頃に少しずつ軌道に乗ってくることが多く、最初は赤ちゃんもお母さんも授乳の練習中です。
赤ちゃんがうまく吸えなかったり、乳頭に痛みが出たり、母乳が足りているのか不安になったりすることもあります。
思うようにいかなくても、自分を責める必要はありません。
自分の時間は思った以上に減る
授乳、おむつ替え、寝かしつけ。
赤ちゃん中心の生活になるため、自分のペースで過ごせる時間は大きく減ります。
産後は「何もしない時間」ではなく、「赤ちゃんのお世話をしている時間」がほとんどです。
身体の回復には時間がかかる
出産は交通事故レベルのダメージとも言われることがあります。
会陰の痛みや後陣痛、疲労感などがあり、退院後すぐに元通りの生活ができるわけではありません。
無理をせず、周囲を頼ることも大切です。
産後は心も不安定になりやすい
出産後は女性ホルモンが急激に変化するため、気持ちが不安定になることがあります。
理由もなく涙が出たり、イライラしたり、不安になったりすることは決して珍しいことではありません。
助産師としてお話を聞いていても、
「私だけがおかしいのでしょうか?」
と不安になる方はたくさんいます。
しかし、多くの場合はホルモンバランスの変化や慣れない育児による疲労が関係しており、時間の経過とともに落ち着いていきます。
つらいときは一人で抱え込まず、家族や友人、助産師や医療機関に相談してください。
お母さんの心と身体を守ることも、赤ちゃんを育てるうえでとても大切なことです。
まとめ
出産後の生活は、実際に始まってみないと分からないことがたくさんあります。
だからこそ、産後は一人で頑張りすぎず、家族や周囲のサポートを上手に活用することが大切です。
これから出産を迎える方が、少しでも産後の生活をイメージするきっかけになれば嬉しいです。
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